Microsoftは、Amazonを含むすべてのグローバル販売チャネル全体で、在庫管理や予測などにAlgoのサービスを利用しています。エレクトロニクスの大手である同社は以前、Amazonの販売と在庫のデータを電子データ交換(EDI)によって受け取っていました。
AmazonがMicrosoftとEDI接続を共有しなくなることが発表されたため、Algoは、Microsoftのサプライチェーンに関連するすべてのデータフィードを引き続き統合するための新しいソリューションを構築する必要がありました。
AmazonがEDI互換性の全面的廃止を段階的に行っていたことは、AlgoにとってSP-APIソリューションを構築する絶好のタイミングとなりました。APIを使用すれば、AmazonとMicrosoft間の情報の流れが維持されるだけでなく、オンボーディングが簡単になるとともに、データ転送が速くなり、重要なデータをリアルタイムで可視化できます。Algoは、Microsoft向けのAPIソリューションを設計し、グローバルに実装することにしました。
APIを採用する前、Algoではデータ管理の処理に2つの別のワークフローを使用していました。その1つは従来のEDIで、データの転送に6営業日以上かかることもありました。もう1つは、手動で更新されるExcelファイルでした。どちらも時間がかかり、主要なビジネスデータの「特定期間のスナップショット」ビューしか提供できませんでした。
「以前は、フィードの設定を外部のEDIチームに依存していましたが、数か月かかることもありました。それが、わずかな開発時間で、複数のデータレイヤーを処理できるようになりました」
- Algo、実装およびカスタマーサクセス担当ディレクター、Thomas Bond氏
APIにより、2つのプロセスが1つのソースにまとめられ、Microsoftのすべてのデータフィードに対応できるとともに、複数のデータタイプを扱うことができるようになりました。さらに、データにいつでもアクセスし、リアルタイムで表示できるようになりました。
「APIでいつでも取得できるので、ビジネスニーズに合わないスナップショットが原因で行き詰まることがなくなりました」
- Algo、実装およびカスタマーサクセス担当ディレクター、Thomas Bond氏
在庫と販売は、サプライチェーン管理の中心となる柱です。そこでAlgoはまず、Microsoftの在庫と販売のデータを取得するAPIを採用することから始めました。そして今、AlgoはAPIを使用して、販売データを毎日、在庫データを毎週収集しています。
同社は現在、発注、予測、プロモーション実績に関するレポートを作成するためのAPIをテストしています。最終的には、それらをAlgoの高度な分析ソリューションに組み込み、MicrosoftなどのAlgoの顧客がデータをさらに活用できるようにする予定です。
現在、Algoの目標は、その成功をさらに積み重ねて、APIを活用したサプライチェーン分析およびプランニングにおける業界リーダーとなることです。AlgoはMicrosoftのほかにも、世界中のパートナーやベンダー向けにAPIソリューションの実装を開始しています。SP-APIにより、Algoは高度な分析ソリューションで多くのデータを取得して分析できるようになり、すべての顧客にメリットをもたらしています。
その主要なメリットの1つは、手動のExcelレポートを自動化されたAPIプロセスに置き換えられることです。APIによるレポート作成では、時間を大幅に節約できるうえ、品質管理が格段に向上します。たとえば、AlgoはEDIでレポートされなかった約200万ドルの収益を特定できました。これはAlgoのパートナーにとって大きな利点となりました。